自分を褒めるのが大好き
うちの毒母は、自分をやたらと褒める人だ。
「こんなに毎日、違うご飯を作る家はない」
「私は家計が上手だ」
「私の子育ては上手くいった」
誰も褒めないからか、自分で自分を褒める事が日常化していたが、「そうだね」と肯定できるものは一つもないので返答に困る。
実際には、「何をしても下手」と言うのが母の印象だ。
普通なら、単に「下手なんだな」と思うだけだけど、やたらと大げさに自慢したり、できる人を悪く言ったりするから嫌なんだ。
できる人への罵詈雑言はホントにひどいからね。
料理が下手
自慢している料理も、本当は下手でおいしくない。
コンソメや既製品の出汁は体に悪いと妄信しているので、スープの味がほとんどなかったり、薬品のような奇妙な味がしたりすることがあった。
作り方も材料も悪い意味での自己流で、ちゃんと手順を踏んで作らないから非常に微妙なものが出来上がる。
失敗して上手くなる人も多いが、母の場合はそれはない。
失敗から何も学ばない人だから、いつまでたっても下手なままなんだ。
買い物も下手
買い物にも計画性がない。
スーパーマーケットで目についたものをポンポンとカートに入れていくだけなので、やたらと大量に買うんだけど、いざ料理をするとなると、調味料とか材料とか「何か」がないんだ。
ないんだったら買いに行けばいいものを、家にあるもので代用しようとするからとんでもないことになる。
ある時は牛乳と卵がきれているからと、ホットケーキミックスを水で溶いて焼いていた。
クレープ風にするとか何か工夫があればまだしも、べっとりしたホットケーキをそのまま食べるんだから不味いなんてものではなかったよ。
しかもそういう代用を思いつく自分を「家事上手」みたいに言うので始末に悪い。
結局、母の料理は、天ぷら、ホットプレートで焼く焼肉や粉もの、既製品の粉を使ったグラタンなどが多かった。味音痴なので、味付けしなくてもいいものばかりだ。
そして朝は毎日ほぼ「菓子パン」だった。
専業主婦には向かないよ
別に料理が下手なことも、菓子パンが悪いわけではないんだ。それを自慢するからおかしいんだよ。
こんな手抜き料理を「良いものを食べさせている」と自慢するんだからどうかしている。朝の菓子パンに至っては、「ちゃんと毎朝食べさせている」と誇らしげに言っていた。
そんなことは当り前ではないか。ちゃんと食べさせていると言っても、テーブルの上に菓子パンが置いてあるだけだからね。
因みに母は専業主婦だ。
専業主婦だから完璧でないとダメだ、なんてことは絶対にないけれど、自慢するんだったらもう少し何とかすればいい。
母を見ていて子どもの頃からずっと思っていた。
「この人は働いた方がいい」って。
家にいても対して役にたたないんだから、働いたお金で家事や子育てを外注してくれ!と。
視野の狭い人
自分はできないが、人のことは悪く言うのが毒母である。
誰であれ、人の作ったものにはすべて文句をつけている。「おいしくないんだよ、あの人が作るものは」と。
時には郷土料理にまで難癖をつける。あんな作り方はおかしいと。
自分は絶対正解で、間違っているのは100%相手という訳の分からない論理なんだ。
こういうところが「自閉的だな」と思う所以だ。視野が恐ろしく狭いんだな。
母の自慢は、自分を擁護するために言ってるのか、それとも本気で信じているのかわからないけれど、聞かされる方がうんざりいするのでやめてほしい。
特に「子育ては上手くいった」発言は聞くに堪えない。はらわたが煮えくり返るとはこのことであろう。
母がそういった時、他の家族が全員黙ったままだったのを、母は気づいているんだろうか?