コミュ障と非常識
母は昔から「何かが変」な人でした。
父方の親戚は「あの人はああいう性格だから」と言っていたなぁ…。
確かに性格と言えばそうなのかもしれません。でもやっぱり発達障害なんじゃない?
「精神病院(心療内科のことを母はこう言います)に行く人は精神の弱い人だ」と信じて疑わない人です。診察に行くわけがありません。たぶんこのまま闇の中、「変」の原因はわからずじまいでしょう。
さて、母の困った特徴は次の通りです。
①暴言を吐く
②臨機応変な対応ができない
③会話の9割が人の批判
④世間体を異常に気にする
⑤衝動的な発言が目立つ
一言でいうなら「常識のない人」です。コミュニケーションに難ありなので、一緒にいるとギョッとすることが多いです。
具体例
無自覚な暴言
わが子は第一志望の大学受験に失敗しています。今では入学した学校で楽しく元気に過ごしていますが、失敗した当初は親の私も落ち込みました。
母には「気を落ちしているのでこの件には触れないでね」と何度もお願いしていました。
その後、母が受験に失敗した大学の附属病院で診察を受けることがありました。私が送迎に付き添ったのですが、その帰り道、
「○○大学には入れなかったけど、○○大学病院には入れてよかったねぇ」
と言ったのです。
「またか…」と思いつつも、この発言だけは許せなかったので、
「なぜそんな嫌味を言うかなぁ…」と呆れた口調で言いました。
母の頭の中には「なんだかわからないけど怒られた」という感覚だけが残ったのでしょう。それから数日後に突然切れられました。
単なる冗談で言ったのに、なぜ嫌味だなんて言われないといけないのか! と。
…もうやってられません。
自覚のある暴言
介護申請をした時のこと。
母の自宅に職員の方が訪問し、あれこれと説明を始めました。そして「まだまだお元気なので、申請は下りない可能性が」と言いかけた時、激しい癇癪が始まりました。
介護保険を使っている近所の人たちへの暴言から始まって、「制度がおかしいのはお前(その職員の方)のせいだ」と移り、「もともと私はこんな申請なんてしたくなかった」となりました。
もちろん、事前に母の了解は得ています。
「元気だから下りないと思うよ」と伝えてあったのですが、下りないはずはないと聞かなかったのは母です。たぶんそんなやり取りは、すでに記憶にないのでしょう。
このように、公的機関の方や、母が「自分より下だ」と勝手に思っている人には、自分の思うようにならなかったという理由で暴言を吐きます。
逆に権威には弱いので、母が「偉い人だ」と思っている人には妙に大人しいです。言うべきことさえ言えない。
クレーマーやモンスターペアレントとは、こういう人のことを言ううんだろうなぁと思います。話が全く通じないので、対処のしようがありません。
次回に続きます…