うちの毒母は「言っても大丈夫」と舐めた相手にほど言いたい放題・したい放題なので、子どもが成長するにしたがって、子どもへの悪態はましになっていった。
高校生にもなると子供の方がはるかに「おとな」なので、あまりにふざけたことをしていると批判されるからね。
自覚のない暴言や嫌味は相変わらずだけれど、「自分の方が上だ!」という感じの発言は減っていった。
そこで「それはよかった!」となるかと言えば、なかなかそうはならない。
幼い頃に言われたりされたりしたことは、一生消えないものなんだね。
これも、もう何度も書いているなぁ。
「親も大人しくなったんだから許してあげたら?」と思うかもしれない。
でも、おとなしくなたっからと言って、謝ったからと言って、それで心の平安はなかなか訪れないんだなぁ…。
母はよく言っている。「謝ってダメなら、どうしたらいいの!?」って。
もちろん困惑して言っているのではない。「私はもう、やることはやったからね(怒)!」と言う感じ。
謝ってダメなら、どうしたらいいのか?
…それは、もう、どうしようもないってことなんだよ。
1回してしまったことは、何をどうしても、なかったことにはならない。だからその人間関係は切れちゃったって事なんだよ。
うちの毒母はなんでも修復できると思っている。謝ったら、下手に出たら、それで元通りになると思っている。
でも違うんだよ。
たとえ相手がそうしてくれたとしても、心の中では切れてるんだよ。
それがわかっていない母を、たまらなく哀れに感じるんだ。
無邪気と言うか、バカと言うか…
そんな母を哀れに感じて、なんだか無性に悲しくなるんだ。