前回の続きです。
母の困った特徴は次の通りです。
①暴言を吐く
②臨機応変な対応ができない
③会話の9割が人の批判
④世間体を異常に気にする
⑤衝動的な発言が目立つ
今回は「臨機応変な対応ができない」についてです。
お葬式での非常識な振る舞い
母は常に「何も見ていない・何も聞いていない」状態で、周りで起こっていることに何も気が付きません。「気が利かない」にもほどがあるだろう、という状態です。
しかも「情報の更新」ができないので、一度頭に入った情報は何十年たってもそのまま残ります。そしてその言葉のまま守ろうとします。
応用がきかない、とも言えます。
実例として、私の義母のお葬式でのことをお話しします。
お葬式が終わって食事に向かう時、夫の親族が「○○さん(私)のお母さん、何か怒ってらしたようだけど…」と心配そうに言いました。
「あぁ…またか…」と思いつつ母に確認してみると、「自分は悪くないのに、なぜ怒られるんだ」と始まりました。
母によると、
自分は子供の頃に「お葬式では歯を見せて笑ってはいけない」と教えられた。だから○○さん(先の親族)がにっこりして近づいてきたけど、何も言わずそのまま通り過ぎた。それの何がいけないんだ? お葬式で笑うなんて非常識じゃないか、悪いのは○○さんの方だ!
「はぁ…ぁ」
その少し前、義母の介護をめぐって、その親族とはちょっともめたことがあったのです。それは母も知っています。でもその親族は社交辞令として母に話しかけようとしたのでしょう。
普通なら何か言うでしょう? ご愁傷さまでしたとか、大変でしたね、とか。何もなしですよ。無言で立ち去られたら誰だって「怒ってる?」と思いますよ。前後の事情がありますからね。
もっとため息ができるのは、同じような態度を自分に向けられると烈火のごとく怒るんこと。「もっとなにか言うべきだ!」って。
もうほんとに、頭の中に虫がわいているのではないか?と思ってしまいます。
こんな風に情報を更新できないので「とんでも科学」系の話にはすぐに騙されます。
レントゲンは体に悪い
薬は毒だ
がんになる食べ物がある、などなど。
これらは、きっと自分の母親が言っていたことなんだろうと思います。
それから何年経つのか?世の中すっかり変わっているよ。
薬は毒じゃないよ。レントゲンは高い山に登る程度かそれ以下の危険性しかないよ。発がん性のある食べ物なんて全部なんじゃない?
もうね…なんというか…疲れるんです。
気が付かないにもほどがある
「気か付かない」ことに関しては、山のように事例があって思い出せないくらいです。
高校生の娘が田舎の夜道を歩くのは危険なことだと気が付かない。だから平気で用事を言いつける。
小学生の子供が一か月間咳が止まらなくても、それがおかしいことだと気が付かない。私の肺には肋膜炎が勝手に治った跡があるそうです。
子供のしつけや生活習慣を守らせることも全くできません。
子供はほっておいても勝手にすると思っていたようです。逆に「お前はそんなこともできないか?」と、「自分はできるもんね!」と言わんばかりの反応をされます。
母は家にある古布を再利用するのが好きで、子供の洋服も古布で作ったりしていました。洋服が買えないのではなく、単なる趣味です。再利用する自分ってすごい!と思っている様子。
当然、カッコ悪いです。配色も全くあってません。子供の頃の写真を見るのが恥ずかしいくらいみっともない服装もありますが、母は全く気づきません。
服装と言えば、祖父のお葬式に赤い服を着せられたこともあります。
よそ行きのワンピースでしたが、色は赤。お葬式にはだめでしょうと思いますが、母は気にもせず、子供はなんでもいいのよ、と。
9歳の子供なりに、自分が非常識なことをしていると、なんとも居心地の悪い思いをしました。
こうして書き出してみるときりがないのですが、自分の価値観の中に閉じこもっているような感じがします。頑なと言いますか。
そのくせ世間体を異常なまでに気にするのでわけがわかりません。
どんどん恨み節になってきておりますが…まだまだ続きます。