私と兄弟との違い
結局のところ母と私との問題は、「感覚の違い」が大きいのだろうと思う。
母にとっては普通のことが、私は酷いことを言われていると感じたり、なんでそんなことをするのかと感じたりする。
私には兄弟がいるが、彼らは私に比べると「母寄り」の感覚をしている。気質的にも、どちらかと言うと母親に似ている。
そのせいか、彼らは私が感じているほどの違和感はないようだ。
「母は扱いが難しい」と言っていたので、問題がないと思っているわけではなさそうだが、私のように精神を病むほどの被害は被っていないようだ。
息子と娘の違いもあるが、やはり受け取る側の違いが大きいのではないかと思う。
父に似ている
私は父親の感覚に似ているので、父が母に対して言っていたことがよくわかる。
「なぜそんな言い方をするのか」
「もっと考えてものを言え」
「知っている人には挨拶をしろ」
「靴はそろえて上がれ」
書き出したらきりがない。
…しかしこれって、親が言うようなことだよね。
母の親はしつけをしたはずだけど、でも母ができない人なんだろう。
父の注意に母は「うるさい!」と逆切れ。まるでヤンキー娘のようだった。
家の中の派閥
それはさておき、夫婦の気質が大きく異なる場合、どちらに似るかで、子ども達の気質も違ってくる。
そうすると家族の中に気質の違いによる派閥がでる。
夫婦の気質は真逆の場合が多いのでこんなことは普通の事なんだけど、夫婦仲が悪い場合は事情が違ってくる。
夫婦不和によるストレス過多な親は、配偶者に似た子を攻撃することがあるからだ。
配偶者に似ている子供の、その似ている部分を攻撃して自分のうっぷんを晴らそうとするのか、あるいは感覚の違いからくる違和感に我慢ならなず、無意識にそうしているのか。
うちの場合も、母親は私を、父親は兄弟を攻撃していた。父はともかく、母は無意識にやっていたんだろうと思う。
「普通」がわからない
どこの家にも多少のトラブルはあるだろうし、家族を攻撃してしまうこともあるだろう。
でも子どもから「毒親」と言われてしまう親には、度を越した何かがある。異常性があるんだよ。
あぁでも、これもそう感じる子どもと、そうでもない子供がいるんだろうな。
そう考えると、これはうちの場合に限って言えばなんだけど、我が家の毒親問題はやはり「感覚の違い」となるんだろうな。
どんな感覚が「普通」なのか?
他人に母の所業や言動を話すと、「それは酷いね」と言われることが多い。でも「酷いね」と言ってくれる人達が、「普通」の感覚なのかどうかはわからない。
「普通」を測るメジャーがあればいいのにと思うよ…
そうすれば、少しは気が収まるような気がする。