『子どもを相手に、親族や周りの人たちの悪口や愚痴を垂れ流す』
これ、親は無意識にやっているのだろうけど、やられる子供は大打撃を受ける。
私が母を「毒」だと思うことの一つにこれがある。
幼い頃、母の悪口の標的になっていた第一位は父だった。
そして父の親、兄弟、親戚、自分の兄弟姉妹や友達まで的になっていた。
母の関係者で母の悪口の標的にならない人は一人もいなかった。
よくあれだけ人のことを悪く言えるものだと感心するほど、母の悪口は酷かった。
誰でも愚痴を垂れ流してしまうことはあると思う。
でも母のそれは、あまりに度を越していた。
動画の中でも言っている通り、
親が悪口を言うと、子どもはその人と仲良くできなくなる。
仲良くすると、自分が親を裏切っているような気持ちになるからだ。
そうやってどんどん子供の周りから大人を排除し、最後には「母」しか残らない。
もちろん母にそんな知恵はないし、ただ単に自分の感情を垂れ流しているだけなんだろうけど、でもその無意識の悪意が子供を「人間不信」にしてしまうのだ。
母の悪口を聞いて思った。
あぁ、人はこんな風に思うんだ…って。
きっと私も、誰かに陰で悪口を言われているんだろうな…って。
そんなふうに、幼い頃から人の醜い面だけを見せられ続けたような気がする。
母は他人を落とすことで劣等感から自分を守っていたんだろうと思うが、子どもにとっては「よそでやってくれ」であって、ひたすら迷惑なだけだった。