嫌なことを言うようだけど、
親が頭悪いって、子供にとってはものすごいストレスなんだ。
子供が小学校の高学年くらいになると、だんだん論理的な話を求めるようになるよね。感情に任せた話では物足りなくなってくるんだよ。
ところが頭の悪い親の方は、いつまでも感情論オンリーなんだ。
うちの毒母もすぐに「そんなややこしいことはわからん」と言う。
話が二段構え以上になると、理解できていないように感じる。AだからBでCだよね、という話だ。
だから母の話はたいてい1段構えで、「あの人はバカだ」とか「あれは間違っている」とかで終わる。そのように思う理由も根拠も説明できない。
そこを聞くと「なんかわからんけどそう思うんや」と言う。こうなんじゃないのかな?と話すと「あの人はそんな難しいこと考えてない」と言う。
だから小説や映画やドラマが好きだけど、話しているのはいつも「あらすじ」だけなんだ。こうなってああなってこうなったよ、という単なるあらすじ。
「自分は何を思ったか」は一切なし。
感想は「面白かった」「面白くなかった」「俳優の○○の演技が上手かった」「景色がきれいだった」とかだけ。
とことん、言語化ができない人なんだなぁと思う。
言語化ができないだけなのか、そそれとも、その元になる「思考そのもの」ができないのかわからないけど、とにかく何も出てこない人なんだ。
高校生くらいになると、いよいよ会話がつまらなくなる、申し訳ないんだけど。
だから段々親に相談なんてしなくなる。とりあえず言ってはみるが、やっぱり大した答えは返ってこない。
でも親を傷つけたくないと思う気持ちがあるから、ものすごく気を遣うんだ。
あ~ぁ、と思う話でも、さも関心ありげに聞いたりする。そうじゃないよなぁ~と思っても、その言葉を飲み込む。
これっていったい、誰のせいなんだろう?
誰のせいでもないんだろうね、きっと。
母の頭が悪いのは母のせいではないんだろう。
じゃあ、私のしんどさは、誰に文句を言ったらいいんだろう?
毒親は私のことを、「昔はもっと大らかだった」という。
大らかねぇ…
それは言葉をすべて飲み込んでいたからだよ。
何もわからないふりをしていたからだよ。
ホントにこういうのって、誰のせいなんだろうね…