毒親育ちの毒親考察

私の母は何かがおかしい

母を「毒親」だと思うのは、私の単なる「気のせい」なのかもしれないと思う時がある

表題の通り、

母親に酷いことを言われたと思うのも、

私の性格や行動を否定されたと感じるのも、

母を無神経でなんにも気が付かない底なしのアホだと感じるのも、

全部全部、私の「気のせい」なんじゃないかと思う時がある。

 

私の性格や拘りや、何かそうした私自身の問題でそう感じるだけなんじゃないかと思う時があるのだ。

 

でも次の瞬間、

母の妹も弟のお嫁さん達も、母と縁を切りたがっていたじゃないか?

それは彼女達も私と同じように感じていたからじゃないか? と思ったりする。

 

だから私のこの「嫌だった」という感覚は、

「気のせい」でも「間違っている」のでもないんじゃないか、と思い直したりするんだ。

 

以前にも書いたけど、

母の弟のお嫁さんは、弟が亡くなった時に母にその死を知らせなかった。

「知らせたくない」と、他の兄弟の前ではっきりと言ったそうなんだ。

母は弟の死を1年余り知らなかったし、もちろんお葬式にも呼ばれていない。

 

普通、そんなことある?

実の弟の死を知らされないなんて。

 

でも知らせたくないって言うお嫁さんの気持ちもわかるんだ。

何せ自分の父親のお通夜で、ほんの些細なことで喚き散らした人だから。

 

自分の母親のお葬式でも、なんでこんな式場にしたんだとか、あれが気に入らないこれがダメだとか、人が決めたことに文句だけ言うのだから迷惑ったらありゃしない。

 

当然、場の空気はめちゃくちゃ。

 

でも雰囲気をどれだけ悪くしても、本人は1ミリも悪いとは思っていない。

私は絶対に間違ってない、だから私の思う通りにしなかった相手が悪いんだと本気で思っている人だった。

 

母のもう一人の弟(長男)が亡くなった時も、お葬式で母を喚かせないように、叔母がものすごく気を遣っていた。それは横で見ていて気の毒になるほどだった。

 

義理の妹だけじゃない、

実の妹も、兄弟との旅行に母を呼ばなかったりしている。

 

みんなわかっている。

みんなが母を迷惑に思っていることは、みんな互いにわかってる。

でも母だけがわかってない。

 

母の妹は母のお葬式で言っていた。

これでいいのかって迷っていた、って。

母と連絡を絶って、そのままでよかったのかって。

 

そうだよね、迷うよね。

身内だかこそ迷うんだよね。

 

関係が良い時もあった、してもらった事もある。

だから迷う。

 

でもずっと同じ事の繰り返しだったじゃない?

離れて、迷ってまた近づいて、酷い目に遭って離れて…

結局なにも変らない。

 

みんながそう思うから自分もそう思ってもいい、

そんなふうに自分を納得させるのは嫌だし卑怯な気はするけど、

自分の感覚が「おかしくない」と思うためには他人の指標も必要なんだ。

 

身内に「おかしい人」がいると、離れても、離れなくても心が疲れる。

 

母は「おかしい人」だった。

だから私の感覚は間違ってない。

 

そう思う事を否定しないでおこうと思う。

時々迷うけど、これ以上心が疲れないように、自分を肯定してあげようと思う。