うちの母は、あらゆることに自信がないんだろうと思う。
だから余裕とか鷹揚とか、そういうものが1ミリもなく、全力で自分を守ろうとする。
家族や他人から少しでも拒否られたと感じると(事実に関わらず「感じると」です)、総攻撃を仕掛けてくる。
少しでも「バカにされた」と感じると必要以上の仕返しをする。
ああいう困った気質だから、人から褒められることも認められることもあまりなく、結果として情緒が不安定で攻撃的な人間になってしまったのだろうか。
幼い子供相手でも、本気で戦おうとするその姿勢に恐ろしささえ感じる。
ああ言えばこう言うで、訳の分からない理屈を言って自分の擁護に必死になる。
明らかに自分のミスなのに、自分がミスをしたのは相手の○○のせいだと難癖をつけて、自分への批判をかわそうとする。
その姿は、負けたら自分は終わる、とでも思っているかのように見える。
私が初めて「この人は気がおかしいのではないか」と思ったのは、小学校低学年の頃だった。
そんな小さな子供が「おかしい」と思うほど、母はおかしいのだ。