毒親育ちの毒親考察

私の母は何かがおかしい

子育てに向かない人

 

 

気が付かない母

 

暴力的であるとか、感情が冷たいとか、子育てに向かないタイプはいろいろあると思います。

 

うちの母は、な~~~んにも気が付かないという、どのタイプに分類したらいいのかわからない人です。

 

「無関心」と言うわけでもなさそうなのですが、本当になんにも気が付かないので、結果的に「無関心」とかわりがないのです。

 

自分が子育てをするようになってわかりましたが、母のあの気が付かなさは異常です。

 

①子どもの体調が悪くても気が付かない。

 

小学校低学年の時、咳が1か月止まらないことがありました。でも私は病院に行くこともなく、そのままほっとかれるということに。

 

父が「ちょっとおかしいから病院に連れていけ」と言ったのを覚えているので、母は単に面倒だったのでしょう。

 

最近になって「肺に肋膜炎が治った跡がある」と言われ、あのことではないかと…

 

母はよく、こういうことをします。指示されているのに気にしていないと言うか、自分が「大変だ」と思わないことには、絶対に動こうとしない。

 

逆に自分が「大変だ!」と思った時は、そこまで騒ぐか?というほど大騒ぎします。自分の感情が絶対なんですね。

 

なので母が「必要だ」と感じないことには、子供の歯が悪くても体調がおかしくても、病院に連れて行くことはありませんでした。

 

気が付いてない、という事もありますが。

 

父は末期のがんが見つかり数年で亡くなったのですが、父の体調の変化にも、最後まで気が付かないままでした。後になって「そういえばあの頃…」なんていう気づきもありません。

 

兄弟と「お父さんはあの頃から、おかしくなっていったよね」と話していたら、「え~、そうか? 何にも感じなかった」と言った母。

 

別居の私たちでも気が付くことを、毎日見ているのに気が付かないんだ…

 

 

②子どもの感情の変化に気が付かない

 

体調に気が付かないんだから、感情面に気が付くわけがありません。

 

中学生の頃、不眠症になって一睡もできず、翌日ふらふらの状態で登校していた時期がありましたが、案の定気付いてなかったなぁ。

 

そもそも不眠になるくらい中学生活が辛くて、その暗い気持ちが表情に表れてたと思うんだけど、本当に何も気が付かなかったのかなぁ…? 気付かないんだろうな…

 

父がアルコール依存症になりかけていた頃の話も、まるで笑い話のように語る母。

 

「それって精神科に相談に行くレベルだと思うよ!」と言っても、「そうかなぁ」と全く意に介さない様子。

 

人の体調を心配するとかないのかなぁ…?

 

③子どもの外見に気が付かない

 

子どもが変な服装で出かけようとしていても、全く気が付きません。

 

小学生の時、下着がスケスケになっていたのを気が付かず、そのまま登校したことがありました。

 

さすがにマズイかったのでしょ。担任の先生から指摘され、体操服で一日過ごしたことがありました。

 

帰宅した時「なんで体操服?」とも思わないのでしょうか。何も聞かれませんでした。

 

④危険な状況に気が付かない

 

女の子が田舎の夜道を一人で歩いていたら危ないとか、そういう事への気も付きません。だから平気で夜に用事を言いつけたりします。

 

高校生の時、バイト帰りに夜道を歩いていて、知らない人に殴られるという怖い目にあいました(田舎なので夜の農道は人気がないのです)。

 

そうなって初めて、「女の子に夜道を歩かせたらいけないんだ」と気づいたようです。えっ???と思いますが、母はこういう人なんです。

 

でもその後何かしてくれたかというと、何もありません。事件前と同じです。

 

⑤学校からの連絡事項にも気が付かない

 

子どもの通知表や連絡帳に書かれている事にも気が付きません。

 

忘れ物が多いとか、人間関係の事とか書かれていても、「見てないのか?」と思うほど何の対策もしません。

 

学校の先生はきっと「この家は何を書いても無駄だな」と思っていたに違いありません。先生は私に対して、心なしか雑な扱いをしていたような気がします…

 

母は子育てに向いていない

 

あれだけ何も気が付かないのは、異常としか思えません。

 

想像力の欠如か、脳の機能障害かわかりませんが、目の前で起こっていることをただ単に見ているだけ(見てないときも多い)なんですね。そこから何か連想するとか、考えることが一切ないんです。

 

こういう能力は、人間が人間であるために必要なものだと思います。これがないならチンパンジーとそんなにかわらない(と思う)。

 

チンパンジーに人の子が育てられないように、母も最初から無理だったのです。

 

最近になって「私の子育ては間違ってなかった」などと世迷い事を言うようになりました。

 

でもそれは、たまたま子供の体が丈夫で、当時はまだ牧歌的な時代だったので、そんな母親に育てられていても何とか大人になれたのだと思います。

 

今の時代なら無理かもしれません。

 

事故にあっているか、事件に巻き込まれているか、教育の流れに乗り遅れ、社会の底辺に沈んでいたかもしれません。

 

これから先、ますます家庭の力が試される時代になっていくのだと思いますが、できることなら、親に恵まれなかった子供でも、不利益を被らない方策があればいいなと思います。