境界知能
似ている特徴
毒親の母には発達障害があるのではないかと、ずいぶん前から疑ってきたけれど、調べてみると「境界知能」でも同じような特徴があるらしい。
これって発達障害(ASD・ADHD)の特徴とよく似ている。そしてうちの毒母も、ぴったりこの通りだ。
境界知能については以下の通り。
知能指数IQ70~84の範囲が「境界知能」にあたる。
知的障害はIQ70未満、正常値は85~になるので、「境界知能」とは、知的障害とは言えないがIQの平均値100には及ばないという微妙な範囲になる。
日本の場合は人口の14%、7人に1人が境界知能だと言われている。
1950年代では、IQ85未満を知的障害と認定する時期もあったが、1970年代以降、それではあまりに人数が多くなりすぎるという理由で(支援ができない)、IQ70以上は「知的障害ではない」とされた経緯があるようだ。
書籍「ケーキの切れない非行少年たち」で紹介された境界知能。「非行少年に厳罰を!」と主張する人々には、衝撃的な内容だったのではないだろうか。
話はそれるが、非行や貧困には「三障害」が隠れていると言われている。
「発達障害」「知的障害」「精神障害」の3つだ。どれか一つの場合もあるが、不運にもすべて持っている人も多いようだ。
母はどっち?
IQ51~70の範囲が「軽度知的障害」になるが、その特徴としては、計算ができない、カレンダーが理解できない、などがあるようだ。
母の場合、計算やカレンダーの理解はできている。小学校の勉強は「普通にできる」ようなので知的障害ではないのだろう。
では境界知能か?と言われれば、それもちょっと怪しい。
小学校の勉強については、得意ではないが特別できないわけでもなかったようだ。ただ中学の話はほとんどしないので、できなかったんじゃないかなと思っている。
小学校の「現実に即した勉強」はできたが、中学以降(厳密には小学4年生以降になるが)の「論理的・抽象的な勉強」はそれほどできなかった、そういう感じだろうか。
高校の授業に耐えうるIQは、90~95あたりからと言われているようだ。実感として「最低そのくらいはい要る」と。
母は中卒である。
戦後のどさくさの時期なので、単純に勉強ができるできないだけの問題ではなかったと思う。
しかし中卒という事実は事実だ。「論理的・抽象的」に物事を考える訓練は、ほとんど受けていないことになる。
そのことも、母の弱点を助長した一因なのではないかとも思う。
そんなこと考えると、母の知能指数は85前後くらいになるんだろうか…
原因は複雑?
私は専門家ではないのでどこまでも想像の域を出ないが、母の場合、発達障害・知的な問題を併せ持っているのではないかと思ったりするんだ。
もともと発達障害のグレー(黒に近いグレー)を持っていて、知能もそれほど高いわけではなかった。
そこへ学校教育を満足に受けていないことによる知的作業の訓練不足が加わり、育った環境もそれを是正するような良質なものではなかった。
母の親の問題、戦後すぐという時代のめぐりあわせ、育った環境、それらが複雑に混ざり合って、毒親を育ててしまったのではないだろうかと思う 。
かといって、「それが何なの?」と言う気持ちも大きいんだけど…
参考資料・IQと大学進学の関係
「TEENS」という発達障害児専門の塾が出してるブログに、おもしろい話が載っていました。
IQと大学進学についてです。
「おおむね」の話になりますが参考になります。抜粋は以下で、元ネタも載せておきます。
IQ70~90ぐらいでも大学にごく普通に入っています。が、勉強についていくのは難しいため、専門学校を選ばれるケースも増えます。また、大学に入れたとしてもそれまで名前を聞いたことがないような大学かもしれません。率直な感想を言うと、また親御さんからのコメントをそのまま載せると、「勉強ではなく、4年間という時間を稼ぐために」という思いが強いようです。
IQ105ぐらいになると、皆さんが知っている、例えば箱根駅伝の常連校など、偏差値が50以上の大学に入るお子さんが多いようです。IQ100と書かずに105にしたのは、(やはりIQの平均である100で偏差値50というのがわかりやすい説明ですが)それよりも5や10ぐらい高めのIQがあるうえで偏差値50ぐらいに落ち着くことが、(【3】【4】の説明からもわかっていただけた通り)多いように思うからです。
IQ120前後になると、東大早慶、あるいはMARCHクラスのトップ校に入るお子さんが多くなってきます。少なくとも大学受験の段階ではまだ【3】の影響を受けないほど、パターンによる暗記力が非常に強かったり、勉強に集中する環境を親御さんや学校を始め周囲が作り出してくれるので、国数英社理の5つに自分のエネルギー・段取りのすべてを注げばよいので、入試のバーをクリアできるということだと思います。
「TEENSスタッフブログ」より抜粋