毒親育ちの毒親考察

私の母は何かがおかしい

親の価値観がおかしいと子供は混乱する

 

努力や頑張りが大嫌いな人

 

母は、まじめな人、努力している人が大っ嫌いである。

 

エリートも嫌いだし、努力して何かができるようになった人も嫌いだ。

 

だからオリンピックや高校野球や国体や、そういう大きな大会に出場するようなスポーツ選手も、ノーベル賞をもらうような研究者も嫌いだ。大学の教授や学校の先生も嫌いだし、役人も嫌いだ。

 

とにかく、世の中で「よく頑張っているね」とか「あの人はえらいね」と言われるような人が嫌いなんである。

 

「なぜ?」と子供の頃はひどく混乱したものだ。

 

ちゃんとしている人にほど悪く言うので、子供の価値観がおかしくなってくるのである。

 

「まじめにコツコツしても仕方ない」

「学校の先生のいう事なんかきかんでもいい」

「要領よくしないと損する→ズルを勧めている」

 

いくら自分がそう思っていても、幼い子供にこんなこと言う?

 

学校の先生のいう事なんてきかんでもいいって、いったいこの人、どんな幼少期を過ごしてきんだろうか…

 

天才には猫対応だが

 

昔、近所に、勉強のできる男の子が2人いた。

 

一人は天才肌で、高校3年までバンドでドラムをやっていて、普通に遊んだりしてるんだけど、現役で旧帝大にするっと進学するような子だった。

 

もう一人は努力家で、まじめにコツコツ頑張る子。天才少年にはかなわないけど、それでも学校の成績は良く、高校は地元のトップ高、大学は難関私立大へと進んだ。

 

母は天才少年に対しては「やっぱりできが違うんよ」と褒めていたが、努力少年には辛辣だった。

 

努力少年のお母さんも教育熱心で上品な人だったけど、気取っているとか、あんなに必死にやってもなどと、先方から何か言われたわけでもないのに(きっと相手にされてなかったと思う)、勝手に悪口三昧をやっていた。

 

子どもへの影響は小さくない

 

いったい何が気に入らないんだろうか?

 

自分ができないことを他人がやって、それで褒められているのが気に食わないのか?

 

それとも母親(祖母)の影響が色濃く残っているか? 

→祖母は「あの人はできが違う」と頻繁に言う人だった。「できが違う」という事で、何かをあきらめていたんだろうか。

 

なんだか知らないけど、おかげで子ども達は妙に努力できない人間になっている。努力してできるようになっても、そんなの価値ないんじゃないかと、心のどこかで思っている自分がいる。

 

努力できないことを親のせいにするのは卑怯な気もするが、でも何の関係もないとは思えないんだなぁ… 子供の頃、このことですごく悩んだからね。グレたヤンキーみたいなのがいいのか?と思って。

 

後年、このことについて母に尋ねたことがあった。でもその答えは「そんなこと言った覚えはない」だった。

 

今思えば、母はそこまでの考えもなく、その時の気分でテキトーに言ってたんだろうなと思う。そんなだから、自分の言ったことも忘れるんだろう。

 

こうやっていつも、母の気まぐれな言葉にこちらだけが延々と悩んで人生を遠回りさせられる。

 

それが何よりも腹立たしく許せないんだ。

 

もっとまともな親だったら、こんなくだらない事で無駄に悩むことはなかったんじゃないかと思うと、無性に悔しくなるんだ…

 

親ガチャって、あるよね、ほんとに。