自分の母親から四六時中、他人の悪口や批判ばかり聞かされたためか、私は人間不信気味です。
そして白黒思考の完璧主義者になってしまっています。
母が言う悪口は、「これができていないとダメ人間なんだ」という強迫に化けて、今でも私の心に積もっています。
他人から「ダメだ」と言われないためには、あれもできないと、これもできないといけないと思ってしまう。「そんなことない!」といくら否定しても、内なる声は、なかなか消えてくれません。
また逆に、人は陰で何を言っているかわからない、という恐怖感もあります。
否定的な言葉はインパクトが強いです。特に小さな子供にとっては、害にしかなりません。
そんな母でもたま~に人を褒めることがあります。その時のセリフは必ず「あの人は賢い」です。
母がいう「賢い人」とは、つまり「ずるがしこい人」のことです。悪い意味で要領がよい人。
例えば、ただで駐車できる場所(本当はダメだけど)を知っているとか、しないといけないことを上手く回避する方法を知っているとか、なんだかそういう「ずるい人」のことを「賢い」と感じるようです。
ついでに言いますと、母の言う「面白い人」も強烈です。「ごろつき」のような人を「面白い人」と感じるようで、野次馬とか、やたらと騒ぐ人とか、大好きです。
何か感覚がずれていると思うのですが、これって私がおかしいの?
母と関わっていると自分の感覚が信じられなくなります。