「結婚したら夫以上に夫の親を大事にするんだよ。そうすれば夫婦関係は良くなるからね。」
私がまだ20代だった頃、職場の先輩に結婚の報告をしたら、こう言われた。
この先輩は私の親くらいの年齢の人だったんだけど、世の中の常識を教えてくれる、私にとっては頼もしい先輩だった。この人がお母さんだったらいいのになぁ…と良く思ったものだ。
身内や友達など、自分に関係した人たちを大事にしてくれることは、自分を大事だと思ってくれていると感じてうれしいものだ。
だから私はこの教えを今でも守っていて、何かの時はその人の義理の関係や周りの人達に気を配るようにしている(もちろん親や兄弟をないがしろにするわけではない)。
そうすることが親や兄弟の顔を立てることにもなるし、まわりまわってその人自身を大事にしてくれる事になると思っているからだ。
ところが、うちの母はそうは思わないんだ。
私にはしてくれないんだと拗ねたり嫉妬したり、わかりやすく自分がチヤホヤされないと気が済まないようなんだ。
私の感覚としては、わが子がきちんと社交をしている姿を見ると「良い子に育ってくれて良かったなぁ」という気持ちになるんだけどなぁ。
…そうだ、今思い出した!
昔、この先輩の教えを母に言ったことがあるんだけど、鼻で笑ったような映像が、脳裏に蘇えってきたよ…
母は確かに、鼻で笑ったんだった。
母はそういう…なんというのかなぁ…「まわりまわって」的な感じが想像できないし、そもそもそんな器用なことができる人ではない
自分ができないことを言われると切れる人だから、その時も「ふん! なにさ!」という感じだったんだろうな…
つくづく思うよ。
こういうことって、全員が知識や感覚として知っているからこそ役に立つのであって、一人でもわからない人がいると、なんの効力も発揮しないんだよ。逆に悪いことのように捉えられてしまうこともあるんだよ。
一般的な習慣や常識が通じない相手と付き合うのは、本当に大変なんだと改めて思う今日この頃です…