毒親育ちは大人を信用してない
親がおかしな人だと、子どもは孤立無援のまま、ひたすら耐えることになる。
おかしな親は見た目は普通なので、何かの支援が入ることはないからだ。
自分から相談に出向く親ならまだしも、自覚のない親はそれすらもしない。
親戚や学校の先生など子どもの周りにいる大人も、察しの良い人なら気づくかもしれないが、だからと言って困っている子供を助けることはしない。というか、できない。
子どもだって、むやみやたらと相談などできない。
いつ親の耳に入るかわからないからだ。
そもそも毒親育ちの子どもは、大人を信用していないところがある。
幼い頃からおかしな親に痛めつけられているのだから、さもありなんなんだ。
ある私立小学校の校長が、インタビューでこんなことを言っておられたのを思い出した。
「大人を信用している素直なお子さんに来てもらいたい」
なるほどな、と思う。
大人を信用しているような育ちの良い子、という意味もあるだろうけど、その裏に隠れている「困った親」を排除したいという目的もあるのかもしれない。
子どもが大人を信用していないというのは、親の問題、環境の問題が潜んでいることがあるからだろう。
町中に相談室を
学校には「スクールカウンセラー」が設置されるようになった。
とても良いことだと思うが、常設の学校は少ないのではないだろうか。
週に1回、数時間だけカウンセラーが来るぐらいでは、あまり役には立たないような気もする。
しかも学校の中という人目に付きやすい場所では、相談しずらいのではないだろうか。
学校だけではなく、町中どこにでも、子供が気軽に相談できる場所があればと思う。
図書館とか、ゲームセンターの中でもいいよ。
ふらっと立ち寄れる「子ども専用カウンセリングルーム」のようなものがあれば、救われる子どもも増えるのではないだろうか。
「君の責任ではないんだよ、君が悪いからではないよ」
そう大人に言ってもらうだけで、どれほど気持ちが楽なることか。
完全守秘で、相談内容を絶対に親の耳には入れない。
状況によっては児童相談所と連携して対処する。
継続的に専門家のカウンセリングを受ける、などなど。
困っている子どもの為にできることは沢山あるんだろうけど、果たして国がそこまで子どもにお金をかけるかどうかなんだろうな。
子どもを家族や家から解放してあげたい。
しがらみに捕らわれることなく、自由に生きていってほしいと願っているよ。