家庭環境が原因なのか、そういう脳を持って生まれてしまったのか分からないが、私はいつも軽く精神を病んで生きている。
小学生の頃からおかしいことが始まって、未診断ではあるが、醜形恐怖症、広場恐怖症、対人恐怖症、加害恐怖などの脅迫性障害の親戚みたいな症状が次々と起こった。
最初は対人恐怖症だった。
教卓の先生が「○○を前まで持ってきて」と言う。でも私はどうしてもそうすることが出来ない。立って、机の間を歩いて、先生に渡す。たったこれだけのことが恐ろしくてできないのだ。周囲の視線が怖かった。誰も見ていない、そう思う。でも恐ろしいのだ。
それはバスや電車でも同じだった。乗り物の中で立っていることができない。座席に座って、人の目線から逃れたい。
そんな状態は7年ほど続いて、高校生の半ばで自然と治った。高校で友達ができたことで、気持ちが変わったのかもしれない。
しかし次に始まったのが醜形恐怖症だった。
これは18歳から22歳がピークだった。ピークが去った後も完全に治ることはなく、症状は今でも少し残っている。
自分を醜いと思い込み、何時間も鏡を見続けていた。その内、鏡は本当の自分を映しているんだろうかと不安になり、実際はもっと醜く、もっと体型が変なんじゃないかと恐ろしくなった。
メイクに2時間以上もかけ、必死にダイエットを続け、痩せすぎて風に吹かれただけでふらふらしていた時期もあった。それでも自分は醜く太っていて、顔はブスなんだと思っていた。
40代からは口臭症になった。
レジのおばさんが軽い咳をしただけで「私の息が臭っているに違いない」と思ったり、相手が少し後ずさっただけでも怖くなっていた。歯磨きに時間をかけたり、日に何度も磨いたり。
そのうち口臭が気になって人に会えなくなってしまった。一時期ほどではないが、今でもマスク無しで他人と話すときは怖い。
同じ時期、車を運転してトンネルに入ると「壁にぶち当たりたくなる病」になった(加害恐怖症かな?)。
トンネルに入る度に、本当にぶち当たってしまわないように、大きな声で歌を歌って気そらしていた。これは15年くらい続いた。
乗り物と言えば、私は人が運転する車やタクシーには乗れない。心臓がバクバクし、得も言われぬ恐怖に襲われる。まるでジェットコースターに乗っているような恐怖を感じるのだ。タクシーに乗れないのは、けっこう不自由だったりする。
50代以降ひどくなったのは「不安症」だ。
些細なことが不安になり、心配になり、夜眠れなくなる。こうなると睡眠導入剤もあまり効かなくなる。
この中で最も苦しかったのは「醜形恐怖症」と「口臭症」だ。
人に会えないのは辛いし、どうしても会わなくてはならない時の「迫りくる不安」は泣きたくなるほどだった。
何故私はこうも不安に襲われるのか?
なぜこうもいろんなことに恐怖してしまうのか?
のほほんと幸せを感じて暮らしたい。もっと気楽に、「どうにかなるさ」と思って暮らしたい。自分の見た目も口臭も気にせずに人と楽しく接したい。
そう願いながら生きている。