毒親とは「永遠の子ども」なんだと思う。
当然ながら、それは良い意味ではない。
精神的に未熟で、
我儘で自己中心的で、
自分の思い通りにならないと切れてわめき、
他人にも自分にも思いが至らず、
物事を深く考えることもできず、
自分に「軸」というものがなく、
だから他人の意見や世間体に流され、
勝ち負けにこだわり周りの者を振り回す。
何度注意しようと、指摘しようと、絶対に自分の非は認めない。
それどころか、酷い扱いを受けたと暴言を吐かれ、
関わった家族は深い無力感と徒労感に襲われる。
そして恐ろしいのは、
その無茶苦茶な行いや言動のほとんどを覚えていないことだ。
私は人生において2度、大きな辛い出来事があったが、そのことは母親には伏せている。
義理の親族は知っているが、母だけが知らない。
絶対に耳に入れないようにと、緘口令を敷いているからだ。
なぜそんなことをするのか…
それは、そのことには絶対に触れないでくれと何度頼んだとしても、きっと傷口をえぐってくるだろうと予想できるからだ。
そんなつもりはないと、母親はいつも言う。
わざと言っているのではない、と言いたいのだろう。
しかし、悪気がないからといって許せるものでも、聞き流せるものでもないのだ。心に刺さった棘は、やっぱり刺さったままなんだよ。
それをも我慢して、母親が気に入るような反応を返す義理がどこにあるんだろうか。
「毒親には客観性や俯瞰力がない、だから成長もない」と前に書いたことがある。
いつまでたっても子供のまま、何の成長もない未熟な人。
悪気がないからこそ、たちが悪いということもある。
付き合いきれないとは、そういうことなんだ。