毒母との会話は、はっきり言ってつまらない。
どんな話題を投げかけても、すぐさま「自分の話」に持っていかれるからだ。
例えば、
「最近、こんなん作ってんのよ、結構楽しいよ」
と言ったとする。
普通なら、
「へぇ~、どんなんか見せて?」とか
「どうやって作るの?」とか、
私の言った内容に対して「興味を持ったような」返しをすると思う。
互いに意見の交換をしたり、感想を言い合ったり、そんなふうに会話は膨らんでいくと思う。
ところが毒母は違う。
「へぇ~、私も最近○○始めてん、見てくれる?」となる。
どんな話でも大概こうで、すぐさま自分の話に持っていかれて私の話はどこかに消えてしまうんだ。
話が深まっていくのならまだいい。
でもそれもなく、ただ自分のしたことを見せて紹介して終わりなんだ。
もっと最悪なのは、たまたま同じことをしていた時だ。
面白いくらい、露骨にいやな顔をするときがある。
母は不器用なので、何をやっても大して上手くない。
だからどうしても、他の人がしたものの方が上手なんだ。
それがわかっているのか、実に不機嫌な顔をするんだな。
会話のピンポンができないのは、結構しんどい。
こちらはたとえ話を持っていかれたとしても、興味ありげに話を合わせようとしてしまう。するといつまでも相手の話ばっかりになってしまう。しかもそこから得るものはほとんどない。
これが延々と続くのは正直キツイ。虚しいというか…面白くないんだよね。
話が全く膨らまないって、会話する意味がないよね。
私は「無料のカウンセラー」じゃないんだからさ、と思ってしまう。