あるツイート
先日、ツイッターで気になるツイートを見ました。
客観的に見ると「言って後悔するようなこと言うなよ」「いい歳の大人が人前で怒りを爆発させるなんて恥ずかしい」と思う。本当にそう。何で怒っちゃうんだろう。昨日までは向こうが謝って当然と思っていた。相手は誠実で優しい良い人なのに、喧嘩したくないのに。自分のことしか見えてなくて情けない。
— 南極 (@ADHDLIFE20XX) June 17, 2022
僕のASD気質の厄介なところとして、相手の気持ちを汲み取って適切な行動をとることはできないが、相手がそんな僕を嫌って雑に扱ってきていることはわかる上、周りから見るとこちらの悪気ない態度の方が相手の雑な態度より周りの人を不快にさせている。
— 南極 (@ADHDLIFE20XX) June 10, 2022
今まで優しくしようとしてくれた全員に謝りたい。
発達障害の方のツイートを読んでいると、とても辛い気持ちになります。発達障害とはなんて残酷な障害なんだろうと思って…
何がどうでこうなっているのかわからないのに、相手が不快に思っている事だけはわかる。そんな辛いことがあるでしょうか。
「発達障害者の心情とは、全く言葉の通じない異国の地に、たった一人で取り残されたような感じ」 そんなふうに書かれている人もいました。
会話や人間関係を築くルールが違うんでしょうね。お互いにそのルールを変更できればいいのですが、それはなかなか難しい。だから余計にこじれてしまうんでしょうね…
人の気持ちが聴こえたら
「人の気持ちが聴こえたら 私のアスペルガー治療記」というノンフィクション作品があります。
作者はジョン・エルダー・ロビソン。アメリカ人のエンジニアで研究者で、自閉症スペクトラムの当事者です。
彼は2008年、ハーバード大学医学部の関連施設で、TMS(経頭蓋磁器刺激)治療の実験に参加します。そして彼はそれまで一度もわからなかった「他人の気持ち」を察することできるようになるのです。
それまで「音の羅列」でしかなかった音楽が「音楽」として聞こえ、まるでテレパシーがあるかのように「人の心」が読める。
治療の効果が及ぼした影響は彼にとって良いことばかりではありませんでしたが、それでも自閉症スペクトラムの症状は大きく改善されたのです。
ただ残念なことは、その状態は長くは続かず、数十分から数週間だけということ
日本では2019年にうつ病治療に限って保険が適用となったようですが、発達障害への効果のほどはまだよく分かってないようです。
今後こうした根本治療が確立されれば、近い将来、発達障害は「治療できる障害」になるかもしれませんね。そうなれば当事者も周りの人も、辛い思いをせずに済むかもしれません。
早くそんな日が来るといいなと、心から願います。