毒母の事や自分の病気の事を人に話すことは滅多にないのだが、たまたま相手がそのような話を始めると、つい私も「私の母は困った人でねぇ…」とか「私も病気があってねぇ…」などと話してしまうことがある。
そうした時、必ず帰ってくる言葉がある。それは、「私も同じだよ♡」という意味こと。
相手としては、「大変なのはあなただけじゃないよ♡、私も同じ、一緒に頑張ろうね♡」という励ましの言葉なんだろうと思う。だから私があれこれ不快に思うのは違うのだろうと思う。
でも私は、これを言われるのが大嫌いなのだ。
「親も年を取ると我儘になるよね、私の母もそうだよ♡」
「娘と母親って上手くいかないよね、うちもそうだよ♡」
いやいや、我が家の場合はそんなもんじゃないんだよ…何せ「毒母」だからね…
そう思うが、世間話の延長線上で話せるような話でもないし、「うん、そうだよね、母と娘は難しいよね」と適当に話を濁しておくのだが、気持ちのモヤモヤはしばらく続いてしまう。
病気の話も同じで、場合によっては「私もこんな大変な病気をかかえているんよ」と被せてくる人もいる。「そんなの大したことないよ、大丈夫・大丈夫!」と言ってくる人さえいる(これが一番腹が立つ)。
私は世間の「女子ワールドの掟」がよくわからないのだが、あれってそう返事することに決まっているのだろうか? 「あなたも私も一緒よ、同じよ♡」とすることが正解になっているんだろうか?
私は、「それは大変だったね、よく乗り越えたね」などと、こちらの気持ちを受けとめてくれれば一番うれしいんだけどなぁ… そういう風に言ってくれる人は皆無だなぁ。
だからたぶん世間の「女子ワールド」では、「一緒一緒、みんな一緒♡」が正しい会話法になってるんだろうなと思うのだ。
じゃあ、「それは大変でしたね、苦労されたんですね」と返している私は、彼女達からどう思われているんだろう?
「え? みんな一緒じゃないの? 私は特別に『大変な人』なの?」って、相手を不安にさせているんだろうか?
もしそうなら申し訳ない。
申し訳ないとは思うけど、私は「私も一緒よ♡」とは言いたくないので、ましてや「大変なこと」の被せなんてもっとしたくないので、今後もマイウエイを貫くと思う。
女子ワールドの皆さま、申し訳ない。